WHOLE

100%

laurels
ホール

WHOLE

欠けていた半分を満たす出会い

予告編

Trailer

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イントロダクション

Introduction
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日本のメディアで活躍するポジティブな印象のハーフタレントとは裏腹に、「ハーフ」という言葉をネガティブな意味で受け止め、自らのアイデンティティーに戸惑い、苦しむ若者も存在する。

日本生まれ、日本育ちで日本のパスポートしか持っていない、監督の川添ビイラルと脚本・主演の川添ウスマン兄弟は、日頃からハーフの偏ったイメージに違和感を感じていて、タレントでもない、日本で普通に暮らしているハーフを主人公にした映画を作ることを決意。知り合いの紹介で、同じく日本生まれ、日本育ちのサンディー 海に出会い、春樹役に抜擢した。

純粋な目線で、どこにでも居るハーフの日々の生活を通して、アイデンティティーや日本社会に対する複雑な気持ちを誠実に描いた。多様性を目指す現在の日本社会に語りかける本作は、第14回大阪アジアン映画祭でJAPAN CUTS Award スペシャル・メンションを受賞し、北米最大の日本映画祭であるニューヨークのJAPAN CUTS及びソウル国際映画祭に正式出品された。

ストーリー

Story

ハーフの大学生、春樹(サンディー 海)は親に相談せずに通っていた海外の大学を辞め、自分の居場所を見つける為、彼の生まれ故郷である日本に帰国する。

春樹は日本に着くやいなや周囲から違うものを見るような目に晒され、長年会っていなかった両親にも理解してもらえない。

ある日、春樹は団地に母親と二人で暮らす建設作業員のハーフの青年・誠(川添 ウスマン)に出会う。「ハーフ」と呼ばれることを嫌い、「ダブル」と訂正する春樹と違って、誠はうまくやっているようにも見えるが、実は国籍も知らず会ったこともない父親と向き合うことができない葛藤を抱えていた。

様々な出来事を通して彼らは「HALF/半分」から「WHOLE/全部」になる旅を始める。

キャスト

Cast
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中村春樹

サンディー 海

Kai Sandy

日本生まれ日本育ちの俳優。シアトルのコーニッシュ大学で演劇を学び、東京に戻ってくる。東京に帰国直後、大根仁監の『奥田民生になりたいボーイ』で映画俳優としてのキャリアをスタート。マッケンジー・シェパード監督の短編映画『Butterfly』('19)では主演を務め、NHK大河ドラマ「いだてん」('19)にはユダヤ人通訳・ヤーコプ役で出演した。2020年には、出演『花と雨』(監督:土屋貴史、主演:笠松将)が公開された。

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森誠

川添 ウスマン

Usman Kawazoe

コンテンツクリエイター・俳優。日本人の母とインド人の父を持つミックス。神戸で生まれ、日本のインターナショナルスクールで育った。本作のプロデューサー・脚本・主演を務めた後、進路を変える決意をし、2019年にプロのフォトグラファー・カメラマンとしてデビュー。ハリウッド映画『G.I.ジョー:漆黒のスネークアイズ』の現場等に参加しつつ、自らプロジェクトをプロデュースし、撮影をしている。

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仁美

伊吹 葵

Aoi Ibuki

大学在学中、第13回CO2俳優特待生に選出され、役者活動を開始。『メカニカル・テレパシー』で映画デビュー。その他出演作に『WHOLE』('18)、『クレイジーアイランド奈緒美の愛と青春と狂気の爆走ロード』('19)、『どクソほくそ笑んでんじゃん』('19)、『よどみなく、やまない』( '19)など。

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春樹の母

菊池 明明

Meimei Kikuchi

ナイロン100℃、マームとジプシー等をはじめ、様々な舞台に出演しており、175センチの長身を生かして、綺麗系の役から妖怪系の役まで振り幅のある演技に定評がある。2012年、佐藤佐吉賞最優秀助演女優賞を受賞。近年は映像作品にも活躍の場を広げ、公開待機作に、第10回きりゅう映画祭公式招待作品『WAO』(安村栄美監督)、主演作『そのままでいいんだよ。って言ってもらえたら、私たちの人生はどれだけ変わっていただろう』(金子寧々監督)がある。

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誠の母

尾崎 紅

Kou Ozaki

『私はアーティスト』では、主人公を演じ、PFFアワード2015で審査員特別賞及び京都賞を受賞。川添監督の前作『波と共に』でもメインキャストとして出演し、再びPFFに選出された。現在、沖縄を拠点に海の漂流物を使って作品を制作するアートユニット「O’Tru no Trus (オートゥルノトゥルス) 」として活動中。

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橋本

中山 佳祐

Keisuke Nakayama

2014年 劇団「カンセイの法則」入団。俳優としてのキャリアをスタートする。

劇団公演で経験を積み、近年ではトヨタ, キットカットやグリコなどのCMにも出演。川添ビイラル監督「WHOLE」にて映画デビュー。2021年、初主演作品「ひびき」が公開を控えている。

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大室

松田 顕生

Kensei Matsuda

「WHOLE」の大室役でデビュー。以降、演技の勉強をしながら自主制作映画や劇場公開作品等に出演。10代20代の等身大の役や、Doug Roos監督作品「血痕」(仮タイトル、公開未定)ではスーツアクターとしてモンスター役で、人間ではない役も演じている。2021年に劇団排気口「午睡荘園」にて初舞台を踏む。今後は園子温監督の助監督を務めた郷原浩希監督の新作長編映画に出演予定。

スタッフ

Staff
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監督

川添 ビイラル

Bilal Kawazoe

大阪ビジュアルアーツ専門学校放送映画学科での卒業制作『波と共に』('16)が、なら国際映画祭NARA-waveと第38回ぴあフィルムフェスティバルに入選し、第69回カンヌ国際映画祭ショートフィルムコーナーに選出される。短編第2作目『WHOLE』('19)は、第14回大阪アジアン映画祭インディー・フォーラム部門にてJAPAN CUTS賞 スペシャル・メンションを受賞し、北米最大の日本映画祭であるニューヨークのJAPAN CUTS 2019へ正式出品される。現在はフリーランスとして河瀨直美監督や世界的に活躍する監督の元で映画制作に携わる。

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撮影監督

武井俊幸

Takei Toshiyuki

2015年日本大学芸術学部映画学科撮影コースを卒業後、撮影会社 104 に入社。 是枝裕和監督、河瀬直美監督作品で知られる撮影監督の山崎裕に師事し、現在はカメラマンとして一本立ちする。 2018年、オフィスクレッシェンド主催のコンペティションでグランプリを取った「高崎グラフィティ。」で長編映画デビュー。 現在は、ドキュメンタリーと映画をメインに様々な作品の撮影を担当している。

録音

松野 泉

Izumi Matsumoto

助監督・美術

藤原 達昭・青木 ありさ

Tatsuaki Fujiwara・Alisa Aoki

メイク・衣装

稗田 梓

Azusa Hieda

撮影助手

石田 葉子

Ishida Youko

監督助手

前田 育穂

Ikuho Maeda

ケータリング

西岡 優一郎

Yuichiro Nishioka

スチール

ガブリエラ リエ ヨシモト クルーズ

Gabriela Lie Yoshimoto Cruz

応援コメント

Comments

あなたが私をどう視ているのか。

私があなたをどう感じているのか。

幾つもの眼差しが絡んだ世界で、

生きる事に疲れてしまった心を救ってくれる映画。

藤元 明緒 (映画作家『海辺の彼女たち』)

一部ではちやほやされるハーフと言われる方たち、異質なものを受け入れることが実は苦手な日本の土壌では、彼らは決して生き易くはないのだろう。 ダイバシティの本来の意味「多様性と包含」について考えさせられる。

山崎 裕(撮影監督『誰も知らない』)

中心人物二人だけでなく、小さな役柄も含めてすべての登場人物が魅惑的に光り輝き、生きている。映画監督の才能とは、つまるところ人間を見つめ、人間を描く才能にほかならないのだと確信させる、大器の風格溢れる傑作。

暉峻 創三(映画評論家・大阪アジアン映画祭プログラムディレクター)

ミックスのアイデンティティーの過度な理論化から脱却し、二元性や不完全さについての個人的な見解に目を向けています。『WHOLE/ホール』ほど正直で感動できる映画はめったにありません。

マヤ・コルベッカ(映画評論家・作家)

『WHOLE/ホール』は、日本のミックスルーツの方々のアイデンティティというデリケートな問題に、見事な洞察力と芸術性をもって取り組んだ、正直で、心温まる人間ドラマで、とても感動しました。川添ビイラル・ウスマンの兄弟は、今後も目が離せない恐るべき映画界の才能であることを証明してくれました。

カズ・ワタナベ(北米最大の日本映画祭「JAPAN CUTS」 プログラムディレクター)

ハーフ、ダブル。

日本ならではの独特なカテゴライズをする言葉。英語では存在しません。中国で我々は"混血"と呼ばれ、フランスに留学した時には半分何々と表現するのは変、父はイギリス人、母は日本人と表現しなさいとホストファミリーに言われました。父もハーフやダブルという言葉を嫌い、bothを使いなさいと叱りました。

 

今はまったく何を言われようと気にしなくなりましたが、遠い昔、10代の時は主人公の二人が感じていた葛藤も自分も経験しました。あの時の負の思考回路を抜け出すヒントにもなる考えに溢れるこの作品を当時見てれば、それは救われたでしょう。

ハリー杉山(タレント)

幼い頃から幾度となく聞かれているはずの「日本人性」を試される質問の数々。

改めてスクリーン越しで見てみると、普段は無にしている感情が蘇る。

「ハーフ」と一括りにされても、当たり前に一人一人感じ方や向き合い方は違う。多様性を描く静かで美しい作品。

 

満月だけが満ちた月ではない。

あんな(アクティビスト)

社会によって生み出されてしまった欠如を共に抱えながら、でも他人と自分は違うと少しずつ知りながら、心を託せる他者を探す春樹と誠。贈る事と受け取る事を反芻していく二人。人が人に踏み出そうとする時に微かに生まれるさざ波を、耳を澄ませながら掬い取った美しい映画です。

戸田義久(撮影監督『2022年大河ドラマ「鎌倉殿の13人」』)

多層なアイデンティティのあり方や人間関係、世界への眼差しを描くこの傑作は、とても大切な問いを突きつけている。エスニシティや国籍、貧富の差が複雑に絡み合うその描き方は面白く、深く思考を刺激する。登場人物、そしてそれを演じる俳優たちの誠実で魂のこもった、人間らしいあり方は、カテゴリー化に基づく安易な「理解」を寄せつけない。何よりも、紋切り型の「正解」や「真実」を提示するのではない。

ファスベンダー・イザベル(同志社女子大学、助教)

劇場情報

Theater Information

関東

都道府県劇場名上映期間
東京都アップリンク吉祥寺上映終了

関西

都道府県劇場名上映期間
京都府アップリンク京都上映終了
大阪府シネ・ヌーヴォ上映終了
兵庫県元町映画館上映終了

東海

都道府県劇場名上映期間
愛知県名古屋シネマテーク上映終了

自主上映のご案内

Public Screenings
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ご支援いただいた皆様

Special Thanks

WHOLE製作チームは今回の作品を作成するにあたり、様々な方々に支援していただきました。改めまして、ご支援・ご協力 いただいた皆様に深く御礼申し上げます。

JRT

中村 礼

YURAPoi ゆらぽぃ

ステーキハウス ミハラ

矢田 行雄

The Sethi Family

中村 道彦

Gabriela Lie

川添 真理子

前田 治雄

前田 美代子

福田 大

岡崎 純子

櫻井 千恵

中田 陽

佐野 大輔

寺本 蒼空

川添 カウサ

伊藤 陽子

川添 優博

河野 勇介

三原 慎一郎

Michael Graham

Mitsuko Graham

武井 めぐみ

リントン 貴絵

Puja

バシン サニー

鴻野 隆央

藤原 ジャン龍

カーベル ジュリア

吉岡 エリカ

中谷 彩乃

内田 由姫

Mr. Nguyen

森内 健朗

西尾 孔志

長南 さや佳

Aoyama鍼灸整骨院

早田 諭志

Tana Bennett

大岩 祐也

スツルナートサンドラ